はましぎじゅつ

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気象予報士試験に合格しました【2023/8月】

お久しぶりです、はましぎです。4年ぶり。

気象予報士試験に合格しました。とてもうれしいです。

 

合格から半年くらい経っていますが、合格体験記を書きます。

引っ越しの準備で勉強してる時に印刷した大量の過去問が出てきました。

720枚の両面印刷です。

流石に邪魔なので捨てますが、もったいないので記事のネタにすることにしました。

 

気象予報士ってどんな資格?

取得した資格は「気象予報士」です。

お天気お姉さんとか森田さんとか木原さんが持っている資格です。

 

なんで取ったの?

中学生くらいの頃から気象予報士に憧れていて、その頃に気象の本とかを読んでいました。

結局高専に進んでメーカーに就職、今は完全に工学の人間になりましたが、たまたま気象の話題になった時に中学生の頃の気持ちを思い出し、受験を決意しました。

 

気象予報士試験の難易度

結構難関で、合格率は4~5%くらいです。

勉強は2022年の11月から合格した2023/9月までの10か月間。

1日あたり2時間くらい勉強したと思いますので、600時間くらい勉強したことになります。標準的な勉強時間かと思います。

 

試験内容

  • 学科試験 一般
  • 学科試験 専門
  • 実技試験 1
  • 実技試験 2

の4種類の試験を合格すればOKです。

全てペーパーテストです。

学科試験はマークシート、実技試験は記述試験です。

学科試験は一般と専門がそれぞれ15問中11点以上、

実技試験は1と2の平均点が70点以上で合格となります。

 

受験スケジュール

気象予報士試験は1月と8月の、年に2回あります。

学科と実技の両方を初見の1回の試験でクリアするのは難しく、一気に合格する人はほんの一握りです。

学科試験を合格するとその後1年間は学科試験を免除してもらえるので、その間に実技試験を合格すると気象予報士となれます。

逆に1年以内に実技試験を合格できないと、また学科試験を受験しなければならないことになります。

私は

  • 2023/1月試験:学科〇、実技×
  • 2023/8月試験:学科免除、実技〇

の2回で合格しました。合格率5%なのでだいたい3年くらいかかるらしいですが、1年足らずで合格できたのは幸運だったと思います。特に実技試験はつらいので2度と受けたくないです。笑

 

学科一般試験

11月から勉強し、1月の試験までに3か月の勉強期間しかありませんでした。

資格はだいたい↓こういうテキストがありますので、2か月でつめこみ、残りの1か月で過去問を解きまくる作戦で挑みました。

11月:学科一般の本を解読

12月:学科専門の本を解読

1月:一般、専門両方の過去問を解きまくる

300pくらいある本を2冊解読する必要があります。満員電車の中でつり革をつかみながらくそ分厚い本を片手に必死に解読していました。

 

学科一般の問題は15問、そのうち11問正解すれば大体合格できます。

こんな問題が出ます。

正解は①です。このような工学分野で出てこないような問題ばかりかと思いきや、

こんな熱力学っぽい計算問題も出ます。

電卓禁止なので、紙で手計算する必要があります。高専のテストを思い出します。

 

学科専門試験

学科専門試験は、一般試験同様マークシート試験で、15問中11問くらい正答すると合格できます。

こんな問題が出ます。

気象観測、観測値を用いた数値予報の手法、気象警報の問題などが出題されます。

 

実技試験

テキストを早々こなして、あとは過去問を解きまくったり、気象庁のHPを見て勉強したりしました。

2月:勉強をさぼる

3~5月:テキストベースでの勉強

6~8月:ひたすら過去問

過去問は過去10年分を2回くらいやりました。結果はこんな感じ。

実技1と実技2の平均が70点以上であれば合格となります。1回目はぜんぜん合格できてないですね。これでは自信がつかないので、2回目やりました。2回目は半分くらい合格できてそうですね。

2回やってもこのくらいしか取れなかったので、当日合格できるかは半々くらいの気持ちでいましたが、合格できました。

 

その年の難易度によって合格点が変わるので一概に言えないですが、

実技1、実技2それぞれ75分の問題ですので、10年分を2周すると120時間かかります。

採点、間違ったところの勉強時間も含めるとこれの倍以上はかかると思います。

大変だった。

 

実技1と2では、ある日の実況天気図、予想天気図が示され、その状況を数十字で説明したり、起きうる気象状況を回答したりします。

問題と天気図がぜんぜん対応してないですが、こんな感じです。

 

実技試験が気象予報士試験での最大の山場です。

〇時間が足りない

75分の時間は設けてあるのですが、ぜんぜん時間が足りないです。

最初の頃は問題の半分を解いたところでタイムアップしました。

暗記系の問題は正確に素早く回答する訓練をしたり、文章記述問題も正解に必要な単語をすばやく考え出す訓練をしました。

要するにたくさん過去問を解きました。

その結果、大体5分くらいの見直し時間を作れるくらいにはなりました。

本番は見直しの時間を作れなかったですが。

 

〇アナログすぎる

距離を測るのにコンパス、ディバイダー、トレーシングペーパを使ったり、電卓禁止だったりします。

天気図が細かいので、ルーペの持ち込みが許可されています。

老眼になったらかなり不利な試験です。

 

〇机が狭い

これは問題のせいというより試験会場のせいなのですが、実技試験は東大駒場キャンパスで行いました。この会場の机が狭すぎる。

実技試験は天気図を何枚も参照しながら回答するので、机が広ければ広いほど回答しやすいです。

ただ、当日の会場の机はA4を4枚横に広げたら隣の人のテリトリーに侵入するくらいの狭さでした。

家で勉強してた時と天気図のレイアウトを変える必要があるかつ、重なっている天気図を探しながら回答するのはかなり辛かったです。

せまい机で練習しましょう。

 

その他

気象予報士にはなりましたが、日常生活には役立っておりません。笑 

天気予報を見ればいいのだから。

でも、雨が強いとか風が強いとか、悪天候のときにちょっと楽しく感じるようになりました。空の上で何が起きているのか考えるとワクワクします。高層天気図を見れば、悪天候の理由を定量的に把握できます。

 

そんな理由でこの資格を取るのはちょっとコスパ悪いけど、楽しい試験勉強でした。

 

おしまい。